E-Mailアドレスはこちら totchanefarm@yahoo.co.jp 上記アドレスをコピーの上、ご使用のメールソフトを使用して、ご意見を送信して下さい。
(*1) 河岸段丘の「段丘上面」は、段丘崖に近い所が一番高くて、それから離れるに従って緩やかな下り傾向にある。 この「キッチンガーデン」よりも自宅の方が段丘崖に近いので、キッチンガーデンの標高は、自宅よりも、1〜2メートル低い。 「段丘下面」には、この段丘を形成した比較的大きな河が、段丘崖から相当離れたところを流れている。 段丘崖と河との間は、ほぼ平坦な水田地帯である。 段丘崖に近いところでは粘土質で地下水位も高いが、河に近づくに従って砂壌土の乾燥気味な耕土に変化するとともに微高地も見られる。 微高地では、畑地などとして利用されているところが見られる。
(*2) 上段と下段に約7mの比高がある。
(*3) 掘り抜き井戸の例としては, 「手堀り井戸掘り」 や 「井戸掘っちゃいました・・・ひとりで」 、 「井戸掘りにチャレンジ」 、 「井戸掘り−1」 などがある。
(*4) 機械を使わずに人の力でおこなった例として、 「井戸掘り、人力で出来る井戸掘り法」 などがある。
(*5) 透水層である砂の層が、ある程度厚く、広く存在しているのであれば、取水できる可能性は高い。 取水量に関しても、鉄管先端が明瞭な水脈に当たればよいが、細かい砂の間隙からしみ出すような状態では多くは期待できない。
(*6) 打ち抜き井戸の例としては、 「自分で出来る打ち抜き井戸の掘り方」 や 「井戸掘り(打ち抜き)報告」 、 「DIYで井戸掘り−打抜き井戸」 、 「打ち抜き井戸の掘り方(自分で井戸を掘ってみませんか)」 、 「素人の打ち抜き井戸掘り」 、 「井戸掘り」 、 「井戸掘り」 、 「自分で井戸掘り」 、 「井戸掘り」 、 「ビオトープの池と井戸掘り」 などがある。
(*7) 75mm塩ビ接続ソケットのメーカーによっては、内部中央のパイプセパレーター用突起が高いことがある。 その場合,65mm塩ビキャップがその中に収まらない。 別のメーカー品を使用するか、その突起が低くなるまでを削り落とす必要がある。
(*8) 接着剤なしでの接続では、接続部分で外れてしまう可能性がある。 もし外れてしまった場合には、生検鉗子で組織を摘む要領で、井戸底まで届くパイプを用意して、そのパイプの中を通したワイヤー先端の「輪」を、外れてしまったものに引っ掛けた上で、その輪を引き絞ることによって回収することができる。
(*9) たとえば「井戸掘り器の製作」など。
(*10) この方法は、土の部分を掘るのに有効であった。 多少の砂を含んでいる場合でも使える。 砂が多いときには効率が落ちるし、小石が混じっているとこの方法は有効ではない。 原因は、井戸底を掘る部分(三角形に尖っている部分)とゴム弁との間に距離があって、砂や小石がゴム弁の上まで持ち上がらないためである。 このため、砂や小石がある場合には、
(1)掘削金具の「三角形の部分」を小さくして、「掘削部分」と「ゴム弁」との距離を縮める。 掘削によって浮き上がった砂や小石が、掘削に伴う水流によって、ゴム弁の上に揚がる。 この方法では、上向きの水流が弱いので、1回に拾える砂や小石の量は、多くない。
(2)エンジンポンプを使う。 井戸掘り器とその接続パイプそのものをポンプの吸水管とする。 ポンプによる吸い込み速度を利用できるので、小石などが混じっていても、強い水流で、それらが井戸掘り器内に取り込める。 ただし、大量の水を吸い上げることになるので、それ相当の水が湧いてくる状態か、汲み上げた水を掘削部分に戻す処置が必要になる。 また、5mm以上の小石が、ポンプ部分に流れていかない工夫をしなければならない。
(*11) みがき砂の層が数メートルとなっている地区では、みがき砂の採取後のトンネルが湿気が少なく頑丈であることを活用して、戦時中、戦闘機の製造工場として使用されていたという。 たとえ1トン爆弾が投下されても大丈夫であるとのことであった。 そのような層であると、その層が不透水層となって地下水が滞留していることになる。 その地下水を利用するか、不透水層を突き抜けてその下部にある地下水を利用するか、決断しなければならない。
(*12) ここで、エンジンポンプが使える場合には、ポンプの給水口(ポンプ出口)から井戸底までパイプを設置して、パイプから井戸底に向けて水を噴射する。 それによって、みがき砂様の層を徐々に崩し掘っていく。 それをポンプ吸引側のパイプで吸い上げれば、効率的に掘ることができるようだ。
(*13) 底浚い用井戸掘り器の先端には、右回りに回転させると石などが内部に持ち上げられるように、角度のついた金具が付いている。
(*14) 段丘崖の比高である約7mから考えて、7m以上の深さまで掘削した時点で、水が湧いてくるものと思っていた。 予想外に地下水が高い。 自宅の井戸も、5間(9.0m)の深さに(井戸掘り業者により掘り抜き井戸で)掘ってあるはず。 この高さの地下水は段丘崖斜面から滲出してしまうはずで、定常的には存在していないものと思っていた。
(*15) 河岸段丘を形づくった比較的大きな河以外に、特に河岸段丘上面にはそのような礫を運んでくるような川は存在しない。 可能性のあるその河は、比高約7mの段丘崖の下面側を流れているから、数メートル以上の高低逆の関係となってしまう。 河に近いところの水田は砂壌土であるが、段丘崖に近い所では粘土主体の埴土である。
(*16)「あかほや」と呼ばれる濃いオレンジ色の火山灰層は、7300年前の九州・鬼界カルデラでの噴火に伴うものである。 鬼界カルデラのこのときの噴火に伴う総噴出量は54km3で、これは琵琶湖の貯水量の約2倍である。 偏西風にのって、東北地方まで広がっている。 九州南部においては厚さ約1mの層をなし、四国、中国地方西南部および紀伊半島においても層として確認できる。 当地では、おおよそ20cm程度の層をなしているということである。
(*17) ライト管を使ったのは不正解であった。 水圧と土圧で、ライト管の一部が押し潰されてしまった。 井戸掘りをしたホームページ上の多くの先達が注意してくれているにもかかわらず、パイプ重量と購入価格からライト管を選んでしまった。 井戸枠の大きさである180mmのパイプの使用は、井戸枠内部に溜まる水量の観点から選定した。 それでの貯留水量は、100mmの井戸枠を使った場合と比べると、数十リットルだけ多い。 汲み上げ時間にして3分に相当する量である。 結果として、井戸枠の大きさよりも、それの強度を重視すべきであった。 今、100mmVP管を挿入しようかどうか迷っている。 100mmVP管を180mmライト管の内部に入れて、打ち下げることで潰れた部分を広げられる可能性があるから。
(*18) 畑の井戸を自宅の井戸と比べると、自宅の井戸は10m近い深さであるが連続しての汲み上げ量は1m3以下であって、井戸の深さを考慮すると畑の井戸の方が水量が多いようだ。 一般的に、地震断層の部分では、地層のずれによって不透水層が分断されるためか、みず道ができてしまうことがある。 その断層線に沿って、水分が多そうな地形が形成される。 ある推定地震断層では、周りはまったくの畑地であるにもかかわらず、その断層線に沿って帯状にかっては水田として利用されていたところがある。 それを数キロメートルほどたどっていくと、谷筋となって年中湧水が見られ、湿地となっているところもある。 その湿地帯は、校地や建て売り住宅用地として、埋め立てられてしまったが・・・。 井戸の地点から数十メートル離れたところにも、手前が高くて向こう側が低くなっている1m弱の段差があり、それが集落の外れを数百メートルの長さで真っ直ぐに続いている。 これが、地震断層であるとすると、自宅の井戸に比べて、この井戸があまり深くないのに水量が多い理由が理解できる。
(*19) 畑の最も高い位置から、傾斜に沿って畝間を流れるように潅水する。 畝間を通した潅水であるので、作物の根元に直接潅水する方法に比べると、必要な水量が多くなる欠点はあるが、この方法だと、潅水中に、別の農作業ができる。
(*20) 砂混じりの赤土粘土は、コンクリートのようだ。 井戸掘り器に加えた力には、砂が抵抗する。 その砂を接着しているのが、赤土粘土である。 硬さを砂が、粘着性と弾力性を赤土粘土が、それぞれ受け持っているようにみえる。
(*21) 吸水側では、深さ6.5mの水をポンプまで吸い上げるために、0.65気圧を要する。 その結果、吸水管中を水が流れるときに生じる抵抗の値(圧力損失)は、従属的に決まってしまう。 それは0.35気圧である。 送水側については、高低差がない場合、流れによる圧力損失のみである。 ポンプの能力が40メートル高さである(4気圧に相当する)とき、それは3気圧となる。 送水側の圧力損失が3気圧まで許されるのに対して、吸水側のそれは0.35気圧にすぎない。 その比は、約8.5である。
この図では、圧力は「絶対圧」で示している。 圧力としては、これ以外に、「ゲージ圧」がある。 ゲージ圧とは、大気圧の状態を「0気圧」とする圧力表示である。 「プロパンガスのボンベ」や「蓄圧式の消火器」に取り付けられている圧力計は、ゲージ圧の圧力計である。 ボンベなどの内部の圧力が、大気圧(絶対圧で1気圧)まで下がれば、それ以降はプロパンガスや消火液は、出てこなくなる。 したがって、その状態の圧力(絶対圧で1気圧)を0気圧と表示する方が、使用可能な残量を知る上で都合が良い。 気象測器としての気圧計は、もちろん、大気圧を1気圧とする絶対圧の圧力計である。 かくして、世の中には、「絶対圧」と「ゲージ圧」が、それを測る計器としての「絶対圧の圧力計」と「ゲージ圧の圧力計」が、混在することになる。 有毒ガスのボンベがある。 そのボンベの圧力計は、0気圧を示している。 圧力が「0」であるのでボンベ中には有毒ガスはないものとして、何の処理もしないで廃棄処分をしても良いと・・・? さて、吸水側の圧力損失である0.35気圧は、吸水管が細かったり、その流路が曲がりくねっていると、より小さい流速でこの値になってしまう。 その流速以上では、汲み上げることはできない。 送水側の圧力損失の最大値は、3気圧である。 圧力損失がこの値になる流速まで許される。 吸水側で決まる流速の最大値と、送水側で決まる流速の最大値を比べて、その小さい方がこの配水系の「最大配水流量」となる。 圧力損失の比が約8.5であるときには、大抵の場合、「最大配水流量」は吸水側の流路で決まってしまう。 ポンプエンジンの回転数を上げていくと、ある回転数までは送出される水の量が増えていくが、それ以上ではほとんど増えない 原因は、圧力損失は流速の増加にともなって大きくなるためで、上の例では、吸水側で圧力損失が0.35気圧になる流速を「超えることができない」ことにある。 もし井戸が深くてその地下水面がマイナス8mであればその比は15倍となって、吸水管側の流路抵抗だけで全体の配水流量が決まってしまうことになる。 このようなときには、できるだけポンプエンジンを井戸の近くに設置して、吸水管側の流路抵抗を極力低減することや、できるだけポンプエンジンを低い位置に設置することで、吸水管側に許容される流路抵抗を増大させる(細い吸水管の使用などにより流路抵抗を大きくせよといっている訳ではない。流速が大きいなど流路抵抗がより大きくなる条件で水を流せることを意味している)ことを心掛けるべきである。 取扱説明書などでは、吸水管と送水管の管径をできるだけ等しくするように指示されていることが多い。 これは、いずれの管にも同じ流量の水が流れるから、同じ管径であるべきだとの思い込みによる記述であろう。 そのような記述を鵜呑みにすることで、送水側に大口径配管による過大な設備投資をしたとしても、それによる効果は期待に反してまったく限定的であることを意味している。 使用する「エンジンポンプの能力」、「汲み上げ高さ」、「送水長」に基づいて最適な送水側管径を割り出し、効率的な設備設計をすべきである。 筆者の吸水送水システムで、吸水側は内径40mm(断面積12.6cm2)のVU管を、送水側は内径25mm(断面積4.9cm2)のVP管を使用した理由である。